皆様、こんにちはっ!
この写真、なにかわかりますか?
これは32GT-Rのタペットカバー(ヘッドカバー)を外したところです。
ご納車前整備中でして、タイミングベルト交換に入るところです。
タイミングベルトは、エンジンのカバーの中にあることが多くと、
普段目につかず、また、気軽に点検しにくい部品です。
と、同時に、タイミングベルトを外すことで、
ようやく交換ができる部品というのも多いので、
今回は、その中の「カムシール交換」をピックアップしてみたいと思います。
こちら、旧カムシールです。
オイルモレがあるのがお分かりいただけますでしょうか?
カムとはカムシャフトのことで、エンジンの軸であるクランクシャフトから
タイミングベルトを通して回転しているパーツです。
チューニングパーツで、「ハイカム」なんてよく聞きますが、
ハイカムは、ノーマルのカムシャフトを作り変えて
より多くの空気がエンジンに入るようになったりする部品のことです。
当然、エンジン内部に繋がっているこのカムシャフトですから、
エンジンオイルによって潤滑されています。
そのオイルが外に漏れないようにするのがカムシールなのですが、
ゴム製品ですので、長年の使用+エンジンの熱の影響によって
痩せたり硬化してきます。そのからオイルが徐々にじわじわと・・・。
さくっと交換完了です。
上の写真と比べますと、ゴム自体の色も違うのがわかると思います。
これで、まだまだ使えるエンジンになってきました!
他には、クランクシールや、オートテンショナー、
ウォーターポンプなどは、タイミングベルトと同時交換が望ましい部品です。
フタ閉めました。
手前のギアのような部品の軸に、カムシャフトが刺さっています。
お次は、タイミングベルト組み込み作業に入ってきますが、
この続きはまた今度。。。