皆様、こんにちは!
表題の通り、今回は86の「リアデフマウント」交換を行っているところをお送りいたします。
リアデフマウントとは?
FR車や4WD車などの、後輪を駆動する車は、
エンジンから出たパワーを後ろのタイヤに伝えなければなりません。
その駆動力が、エンジンの「クランクシャフト」から生み出され、ミッションを介して
プロペラシャフトに伝わります。
「プロペラシャフト」とは、その名の通り、プロペラを回す棒のことです。
自動車が生まれるより前に、飛行機(プロペラ機)はありましたので、その名残です。
プロペラシャフトは、ボディの中心部を前から後ろまで通り、
リアデフにくっつきます。上の写真で言いますと、真ん中の下半分に
銀色の半円状の物体が見えると思いますが、それがリアデフ(リアデフケース)です。
この中には、デファレンシャルという、プロペラシャフトの回転を、左右のタイヤに振り分ける
機械が内蔵されています。その、恩恵によって左右のタイヤに力が伝わるという仕組みです。
……素人くさい説明ですみません。。。
さて、その「リアデフ」ですが、
前から来た回転を左右に変換するだけあって、激しく振動します。
その振動を、車のボディに、直に伝えてしまうと、とても乗っていられないくらいのバイブレーションが
車自体を伝わってしまいますので、ゴムでできた通称「デフマウント」を介して、
リアの足回りの固定されているサブフレームに固定されているワケです。
これが、2つあるデフマウントの片方です。
……ばっちり「SUBARU」って書いてありますね。
すでにキャリアであるサブフレームから抜いてある状態です。
メカニックさんに協力していただき、少し動かした状態で写真を撮りましたが、
ヒビがあることがおわかりいただけますでしょうか?
先ほども言いましたが、「ゴム」ですので、古くなれば、硬質化して、ヒビやワレが発生します。
こうなると、デフの振動が大きくなったり、異音を出したりする原因となり、
放っておくと、デフマントがちぎれてデフが暴れることにもなりかねません。
86では、さすがにそこまでいった車は見たことないですが、
もっと年式の進んだ車ではたまに見ます。
同様に、エンジンマウントやミッションマウント、足回りのブッシュなどでも
起こる現象です。
新品が「圧入」された状態です。
圧入とは、圧力をかけて押し込まれた状態のことをいいます。
ワインのコルク栓みたいなもの……って説明で合ってますか?
ほら、最初はビンの口の奥までギュギュっと押し込まれているじゃないですか。
あのイメージで。。。
デフマウントは、サブフレームに「圧入」されているので、
簡単には抜けないんです。それはそうですよね。簡単に動いたら危ないですから。。。
通常は、リアの足回りを分解し、サブフレームを取り外して
専用のジャッキを使って取り外すのですが、膨大な手間がかかるのはご想像いただけると思います。
車屋さんが手間かかるということは、「工賃」がかかるということでもあります。
そこで、GTNET名古屋では、86のデフマウントを抜く専用工具を揃え、
サブフレームを外すことなく作業が可能にしています。
手間を惜しんだわけじゃございません。
同じ結果ならば、よりお値打ちに作業をさせていただくことによって、
“より、良い状態で86本来の走りの良さを体感”していただくためです。
古い車に乗った際、なんとなく、カタログほどのパワーが出ていないと感じることがあります。
この車、210馬力のはずだけど、そんなに速くないなぁ?……とか。
もちろん、年数が経ち、エンジンがくたびれてきたことも無いとは言えませんが、
ブッシュ類やマウント類の劣化によって、エンジン本来の“パワー”が、しっかり伝えきれていないのかも
しれません。そうじゃないかもしれませんが。。。
車には、2万を超えるパーツが使われているそうです。
全てを新品に交換するのは、現実的じゃないですし、それじゃ新車だよって話ですが、
より、効果的にリフレッシュしてあげることで、車の楽しさは長続きすると、私は考えます。
気になる方は、どうぞ、お問い合わせ下さいますよう、お願いいたします。
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